Case Study

導入事例紹介

建設業

ドローン測量業務の現場完結を目指して
─ICT推進グループが選んだ「くみき」という選択肢

左から:株式会社スカイマティクス RaaS事業部 カスタマーサクセスチーム 石田翔士、東急建設株式会社 土木事業本部 技術統括部土木設計部ICT推進グループ 課長代理 和田 勝利様、福井コンピュータ株式会社 関東営業所 上席主任 吉田 一瑛様

東急建設株式会社

東急建設株式会社は、東京都渋谷区に本社を構える総合建設会社で、土木・建築・不動産・国際事業など多岐にわたる分野で事業を展開しています。

ICT推進グループの役割を教えてください

ICT推進グループでは、土木分野に特化したICT技術の導入と展開を担当しています。ドローン測量やBIM/CIMなどの先進技術を全国各地の現場に普及させることで、現場業務の効率化と品質向上に寄与しています。

「くみき」を知ったきっかけと導入しようと思った決め手はなんですか?

当社では3〜4年前からドローン測量の活用を始めており、当初は現場で取得したドローン空撮画像のSfM処理や、『TREND-POINT』への点群データインポート作業を、本社ICT推進グループが一括して代行していました。
しかし、昨年より全国の各支店にも測量用ドローンが配備され、現場での活用が本格化。SfM処理の依頼が急増する中、ハイスペックPC1台を駆使した3次元データ生成の作業対応には限界を感じていました。
「現場での活用が増えるほど、現場自身で処理を完結できるツールが必要だと感じていたところ、福井コンピュータ様より「くみき」を紹介していただきました。クラウド環境での処理により専用PCを必要とせず、操作も非常にシンプル。誰でも専門知識を持たずに使いやすい点が導入の決め手となりました。」

「くみき」を導入する前はどのような課題がありましたか?

従来は、本社で所有していたオンプレミス型のSfMソフトを使用していたため、すべてのデータ処理が本社に一極集中し、本社側の作業負担が増大する課題がありました。。また、アカウント数の制限もあり、同時タイミングで複数利用ができないなど、、柔軟な運用が難しい状況でした。
こうした課題を解決し、飛行撮影からデータ生成までの全工程を各現場で完結できるソリューションを探していた中で、クラウド型ドローン測量サービス「くみき」と出会いました。

「くみき」を導入したことでどのように改善することができましたか?

現在、測量やドローン空撮を担当する人材はまだ限られているものの、徐々に対応できるスタッフの育成が進んでおり、九州エリアを中心に全国各地の現場で「くみき」の活用が急速に広がりつつあります。
「くみき」は、画像をシステムにアップロードするだけで、自動的に3次元点群データを生成できるクラウド型サービスです。従来のように高性能なPCで長時間かけて処理を行ったりする必要がなく、現場でそのまま処理を完結できるため、大幅な業務効率化が実現しました。
操作は直感的で分かりやすく、特別な専門スキルも不要なため、現場担当者が短時間で習得し、自ら3Dデータを生成できるようになる点も大きな利点です。
今後は、各拠点において「くみき」を使いこなせる人材を育成し、運用体制の基盤を整えた上で、全社的な展開を進めていきたいと考えています。

TREND-POINTとの連携活用について教えてください

TREND-POINTとの自動連携は、現場のICT活用をさらに一歩進める重要な要素です。
しかし現場側では「まだ、両サービスの操作を理解できる人材が少ない」ことがボトルネックになっています。
『くみき』で自動生成した3次元点群データを『TREND-POINT』へ移行し、点群編集作業を実施していますが、現場側がまだ『TREND-POINT』を十分に使いこなせていない為、今後は教育とサポートが必要になりますね。

今後の展望を教えてください

まずは、各支店で「『くみき』を活用できる人」を一人ずつ育成することを目指すとともに、特に「くみき」の認知度がまだ低い関東圏への普及に注力していきたいと考えています。
また、社員に支給されているiPadなどのモバイル端末への対応など、現場に最適なICT活用の形を模索していきます。
今後も、慢性的な人手不足や作業時間の確保が難しい現場に対し、ICT技術による省力化の仕組みづくりをICT推進グループとして積極的に進めてまいります。