クラウド活用で業務負担を軽減、
「くみき」導入で見えた業務効率化の可能性

森林整備に関する補助金申請のデジタル化が全国的に加速する中、林業の現場にもICT活用が求められています。
そうした動きの中で、「くみき」はその一翼を担うツールとして注目を集めています。今回は、神奈川県内の森林組合を
束ね、林業の持続可能な発展を支える神奈川県森林組合連合会 総務指導課 石鍋様に、「くみき」導入の背景や今後の活用の展望についてお話を伺いました。
「くみき」を知ったきっかけと導入しようと思った決め手はなんですか?
森林環境税をはじめとする林業支援施策が本格化し、全国の森林組合や関係団体がICT活用による業務効率化を模索する中、
神奈川県森林組合連合会では、ドローンを活用した測量や解析を率先して行ってきました。様々なツールを調べるうちに
「くみき」を知りました。
導入の決め手としては、他のソフトでは操作やデータ処理に時間と手間がかかる点が課題でしたが、「くみき」はクラウドベースで解析作業がほぼ自動化されており、組合にとっても活用のハードルが低く、非常に導入しやすいツールだと感じたためです。
「くみき」を導入したことで改善できたことはありますか?
従来のソフトでは、PCのスペックへの依存が大きく、担当者の作業負担も大きいことが課題でしたが、実際に解析を担当する職員からは「PCのスペックに依存せずにクラウドで解析が進むので非常に楽」という声が上がっています。
クラウド型である「くみき」の導入により、将来的に業務の一部を効率化できる見込みが立ったことは大きな一歩です。
「くみき」を利用しての感想
今後、本格的なオルソ画像の活用が進めば、GISとの連携や書類作成の簡略化など、林業現場の業務負担軽減につながると期待しています。
今後の展望を教えてください
神奈川県では花粉発生源対策などの植替えが進められています。このタイミングが、ICTツールの本格導入と申請事務見直しのチャンスだと思っています。今後は「連合会が解析業務を担い、各森林組合に撮影を任せる」ような役割分担の体制を構築し、現場の効率化と制度適合を両立することができたらと思っています。